平成13年1月31日
金融庁
12年9月期における全国銀行のリスク管理債権等の状況のポイント
1.リスク管理債権等の状況(表1、表2)
(1)12年9月末の全国銀行のリスク管理債権の総額は、31.8兆円。日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)を除いたベースでは31.1兆円であり、12年3月末の30.4兆円に比べほぼ横這い。
(2)12年9月末の全国銀行の金融再生法開示債権(「破産更生債権及びこれらに準ずる債権」、「危険債権」及び「要管理債権」の合計)の総額は、32.9兆円。日本債券信用銀行を除いたベースでは32.1兆円であり、12年3月末の31.8兆円に比べほぼ横這い。
(3)リスク管理債権等については、各金融機関において債務者区分に応じて必要な引当等の処理が行われている。
2.個別貸倒引当金の状況(表3)
12年9月末の全国銀行の個別貸倒引当金の残高は、12年3月末の8.4兆円から7.7兆円(日本債券信用銀行を除く)に減少。
これは、回収リスクの相対的に大きな債権のオフバランス化が進んだこと等によるものと考えられる。
3.不良債権処分損の状況(表4)
全国銀行の不良債権処分損(不良債権の処理に必要となった経費)は、11年3月期をピークに大幅に減少し、12年9月期では、2.3兆円となっている。
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