平成16年7月30日
金融庁
16年3月期における不良債権の状況等(ポイント)
1.不良債権(金融再生法開示債権)の状況
16年3月期の全国銀行の金融再生法開示債権残高は26.6兆円であり、15年3月期の35.3兆円に比べ▲8.7兆円の減少となった。
これを内訳別にみると、要管理債権については、債務者の業況悪化に伴う新規発生がみられたものの、債務者の業況改善や企業再生の進展等に伴う健全債権化が進んだこと等から▲5.5兆円の大幅な減少となった。また、危険債権及び破産更生等債権(以下「危険債権以下」と略称)については、債務者の業況悪化に伴う新規発生や要管理債権からの下方遷移がみられた一方で、オフバランス化が着実に実施されたことを受けて、▲3.2兆円の減少となった。
(参考)16年3月期における金融再生法開示債権の増減要因(単位:兆円)
2.個別貸倒引当金の状況
16年3月期における全国銀行の個別貸倒引当金残高は5.4兆円と、オフバランス化の進展等を受けて、15年3月期の6.1兆円と比べ▲0.6兆円の減少となった。
3.不良債権処分損の状況
16年3月期における全国銀行の不良債権処分損(不良債権の処理に伴う損失)は5.4兆円と、15年3月期の6.7兆円と比べ▲1.3兆円の減少となった。
- (表1)16年3月期における不良債権等の状況 (PDF版)
- (表2)金融再生法開示債権の状況(平成16年3月期) (PDF版)
- (表3)金融再生法開示債権の推移 (PDF版)
- (表4)不良債権処分損の推移(全国銀行) (PDF版)
- (参考)リスク管理債権の状況(平成16年3月期) (PDF版)
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