鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和5年2月21日(火曜)8時45分~8時50分)

【冒頭発言】

今週後半に開催されるG20財務大臣・中央銀行総裁会議に出席するため、インド・ベンガルールでありますが、今、出張する方向で最終調整をしているところであります。私が出張することになりますればロシアによるウクライナ侵略開始から満1年となることもあり、ウクライナ支援やロシアへの圧力に関してG7の団結を再確認するとともにロシアによる侵略の世界経済への影響等について議論するため、23日、現地において本年の日本議長国のもとで初となるG7財務大臣・中央銀行総裁会議を開催したいと考えているところであります。

【質疑応答】

問)

今のご発言の関連でG20財務大臣・中央銀行総裁会議ではスリランカなど途上国の債務問題も議題になるかと思いますが、会議でどういった議論や成果を期待されますでしょうか。ご所見をお願いします。

答)

今般のG20では、ロシアによるウクライナ侵略の長期化に伴うインフレや食料・エネルギー不安、それから債務問題等に直面する途上国への支援をはじめとする世界経済の諸課題について議論されるものと、そのように認識しております。こうした諸課題の議題にしっかりと貢献して、世界経済の安定的かつ持続的な成長に向けて有意義な成果が挙げられることを期待しているところであります。

問)

ロシアに対する経済制裁、これまで数多くとられているとは思うんですけれども、並行輸入ですとか第三国を経由した輸入であるとか、そういう形で骨抜きにされているという指摘もあります。今回1年たったということで、さらなる制裁に対する思いですとか抜け道をどういうふうに防いでいくかみたいな、答えはなかなかないかもしれませんけれども、決意とか思いをお聞かせください。

答)

ロシアに対する金融制裁等につきましては、G7をはじめとする国際社会が緊密に連携をし、幅広い措置をこれまでも課してきたところであります。それによりましてロシアの足元の財政赤字が拡大をする、それから鉱工業生産の落ち込みが見られるなど、ロシアの戦争継続能力の低下に一定の効果を与えてきたと考えております。他方、ロシアによる制裁の回避や迂回、これは大きな課題と認識をしております。これまでもG7等の場で累次議論をしてきたところであります。引き続き、G7をはじめとする国際社会と緊密に連携して制裁の効果が上がってロシアが一日も早く撤退すると、そういう最終目的に向けて適切に対応していきたいと思っています。

問)

今週後半のG7について少し冒頭もありましたけれども、総理も昨夜、追加のウクライナ支援を表明するなど、G7で改めてどのような議論をしていきたいと考えているのか、お願いします。

答)

ちょうどロシアの侵略から24日で1年ということもありますので、当然G7でもウクライナ支援、それからロシアへの制裁の継続ということについては主要な議題になると、そういうふうに想定をしております。その中でウクライナへの支援ということで、日本の立場、総理からも表明があったと思いますが、そういうことを紹介しながら、G7各国の支援を今後どういうふうに進めていくのか等についてもみんなで情報を共有したいと、そういうふうに思っています。

(以上)

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